ヨコミネ式 宅習のすすめ

az・cヨコミネ事務所 野村康之先生による『宅習のすすめ』講演会が2015年2月16日にこだま幼稚
園「つくしの会」(保護者の会)主催で開かれました。
 
効果的で正しい家庭学習の習慣をどのように子どもにつけさせるか、とても示唆に富んだ貴重なお話を伺うことができました。
 
中身の濃いお話を、さらにギュッと凝縮して要旨をまとめましたので、当日ご出席できなかった方にお読みいただけたら幸いです。

ヨコミネ式 宅習のすすめ

・全ての子どもは天才である!からスタートする。
・時間がかかる子はいても、ダメな子はいない。
・子供をダメにする大人がいるだけ(子どものせいにしない)。
 
「うちの子にはできない」と思い込まず、必ずできるようになると信じないと子どもは伸びません。
 
だって
 
・すべての赤ちゃんが1年で歩く
・3年もすると日本語ペラペラ
 
なんですから。これはすごいことです。必要なのは
 
・環境を整える
・教えない教育
 
これだけです。子どもがやりたくなる、できる環境を整えて、教えこまないこと。
押し付けられたら面白く無い。自分で見つけてできるようになるから楽しいのです。
 
・できることは面白い→面白いから繰り返す→繰り返すと上手になる
→上手になると飽きてくる→飽きてくると次のレベルを「求める」
 
こうした、子どもの特性を活かすことが第一です。
そのために親がするのは次のstepです。
 
1 今その子に出来ることを与え、出来たことを認める
   ↓
2 子どもの「求める力」でレベルを上げる
   ↓
3 可能性を可能に、可能を積み上げ「叶う」

ヨコミネ式宅習

目的:人間として自立する生活を習慣化させる(良い習慣をつける)
目標:「体の力」「学力」「心の力」を身につける
 
ヨコミネ式宅習の目的は、自学自習できる子どもをつくること。
習慣にしてしまえば子どもが自ら学ぶようになっていく。
また、単に勉強だけすればよしとするのではなく、3つの力がバランスよく育つように心がける。
3つの力とは具体的には次のとおり。
 
体の力:その子が一生付き合っていく「身体能力」
学力:理解力・思考力・洞察力を兼ね備えた「学べる頭」→地頭を作る
心の力:助け合い支えあう「日本人の心」の力
 
身体の力は小脳が完成する6歳ころまでに日常では経験しない身体の動きをインプットすることで、一生ものの運動能力が備わる。
また、心の力は生きていく上でとても大切。
それは次のしつけで決まる。
 
躾の3原則
 
・「やれ」と言われたことは「やる」
・「やるな」と言われたことは「やらない」
・会話の中で返事は「ハイッ!」
 
これを徹底させる。
 
子ども時代に付けたい「学力」とは
先人たちが言っていたことに間違いはなく、それは
読み・書き・計算(算盤)×自学自習(3歳から)
 
「読み」…本を大好きにしてあげる
・ひらがなカード(読めるようになるまでは手をかける)→簡単な絵本
・好きな本を朗読→教科書を朗読(小学校の教科書を買ってあげる)
・ヨコミネ式教材→読解力のチェック
 
「書き」…高度な学習を苦にさせない
・塗り絵で筆圧を→鉛筆の正しい持ち方(はみ出さない、白い部分を残さない)
・ヨコミネ式教材→簡単な文章が書ける
・教科書を書写する→意味調べ・辞書引き
 
「計算」…ヨコミネ式珠算検定に参加
・ヨコミネ式算数→簡単な四則演算(年中で終わらせたい)
・ヨコミネ式珠算→2年生で珠算一級
・ヨコミネ式暗算→2年生で暗算一級
・ゲームより算盤…楽しい、ゲーム感覚

宅習の実践

毎日決まった時間にやるようにする。夕方が難しければ朝やる。
結果を急ぎ過ぎない。子どもの努力は初めなかなか結果に結びつかない。
それでも続けていると、ある時ブレークスルーポイントを超えて、急激に成長する。
それまで待つこと。
 
名言集から
 
言葉が変われば、心が変わる。
心が変われば、態度が変わる。
態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、人生が変わる。
 
習慣=宝物
 
幼児期ならいとも簡単に良い習慣を身に付けてあげることができる。
「よき生活習慣」こそ、子どもへの最高の贈り物では?
top